* AIで飛躍的に進化する顔画像識別技術 *

警察政策学会が2021年3月に発行した『警察政策第23巻』に掲載された、28ページの論説『AIで飛躍的に進化する顔画像識別技術』です。

 

【要旨】

 今世紀初頭に実用化が始まった顔画像識別技術は、近年ではAI(ニューラルネットワークのディープラーニング)の活用により識別の精度や速度が飛躍的に向上し、「人の目」を遥かに凌駕する驚異的な識別性能の実現に至っている。

 

 例えば、顔の長期経年変化、あるいは、顔の表情や撮影角度の大きな違いなどが影響して、「人の目」には別人としか見えない顔画像であったとしても、数百万人分の中から本人の顔画像を高精度かつ瞬時に選択することができる。また、低解像度や低コントラストなどの低品質顔画像に対する識別精度についても、大幅な改善が見られる。このような識別性能の向上は、警察における被疑者写真検索や指名手配犯の発見にも大いに資するところである。

 

 そこで、米国立標準技術研究所が実施しているFace Recognition Vender Testの結果等に基づき、社会の多方面における実用化が進展している顔画像識別技術について、その最先端の機能・性能を論説する。

 

論説の全文は、下記のクリックでご覧頂けます。