* Zoomを用いたオンラインセミナー *

 

2024年6月13日(木) 13:00〜17:00 開催

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なぜ日本人は先端プロジェクトの

全体最適化が苦手なのか

 

プロジェクトの成功と失敗を具体的に対比した

3つの事例研究

「なぜ日本人は先端プロジェクトの全体最適化が苦手なのか 〜 プロジェクトの成功と失敗を具体的に対比した3つの事例研究 〜」と題するオンラインセミナーを、(株)新技術開発センターの主催により、2024年6月13日(木)の13:00〜17:00に開催致します。

 

 

【セミナーの概要】 

これまでに無い先端プロジェクトでは、開発しようとする機能と性能・開発費用・開発期間といった要求要件の間に、トレードオフ関係(彼方を立てれば此方が立たなくなるといった相反関係)が常に生じます。

 

そこで、欧米諸国では、コストパフォーマンス(費用対効果)を最大化するために、プロジェクトマネージャのトップダウンにより、トレードオフ関係の全体最適化を図るプロジェクト運営を行うのが通例です。

 

他方、我が国では、「組織対応」と称するプロジェクト運営を行うのが通例であり、この場合のプロジェクトマネージャの役割は、トップダウンにより全体最適化を図ることではなく、プロジェクトに関係する各組織の「まとめ役」、つまり、コーディネーターに過ぎなくなります。しかし、このような「組織対応」では、関係する組織ごとのボトムアップによる部分最適化を図ることしかできず、全体最適化は覚束なくなります。

 

そこで、本セミナーでは、詳しくご紹介する3つの事例研究を通じて、「組織対応」によるプロジェクト運営の大きなデメリットを明らかにするとともに、プロジェクトマネージャのトップダウンにより全体最適化を図るプロジェクト運営について、具体的な取り組み方や大きなメリットを分かりやすく説明します。

 

 

【セミナーの目次】

 1.【事例研究その1】

  零戦の大成功と後継機「烈風」の大失敗

 (1)  零戦は、20世紀の世界地図を塗り替えた純国産の工業製品

 (2)  旧日本海軍の軍用機開発方法は、仕様発注方式と性能発注方式の二種類 

 (3)  零戦が成功した秘訣

 (4)  零戦の後継機「烈風」の開発に旧日本海軍は大失敗

 (5)  零戦の成功と後継機「烈風」の失敗が残した教訓

 

2. 【事例研究その2】

  仕様発注方式で失敗・破綻し、性能発注方式で復活・成功した新国立競技場整備事業

 (1)  2015年7月17日、新国立競技場整備計画が白紙撤回

 (2)  白紙撤回された新国立競技場整備計画、工事費試算額の推移

 (3)  新国立競技場整備計画が破綻した原因

 (4)  性能発注方式で復活・成功した新国立競技場整備事業

 (5) 新国立競技場整備事業の失敗・破綻と復活・成功からの教訓

 

3. 【事例研究その3】

  X線天文衛星「ひとみ」の大失敗と小惑星探査機「初代はやぶさ」の大成功

 (1)  X線天文衛星「ひとみ」は、国際協力ミッション

 (2)  「ひとみ」は、打ち上げに成功した1ヶ月後にバラバラに分解

 (3)  「ひとみ」がバラバラに分解した原因は、ソフトウェアのバグとデータの誤入力

 (4)  「ひとみ」の姿勢測定系の機能設定に大きな問題

 (5)  大成功した小惑星探査機 「初代はやぶさ」

 (6)  「初代はやぶさ」と「ひとみ」の対比からの教訓

 

4. 全体最適化はプロジェクトを成功させる必須要件

 (1)  プロジェクトの成功事例と失敗事例を対比した3つの事例研究からの総まとめ

 (2)  全体最適化の成否はプロジェクトの成否に直結

 (3)  「プロ中のプロ」がトップマネジメントしなければ仕様発注方式での全体最適化は困難

 (4)  性能発注方式では受注者に委ねるべき設計に立ち入った場合の全体最適化は困難

 

5. トップダウン型プロジェクトマネージャの具体的な養成法

 (1)  「組織対応」によるマネジメントでは先端プロジェクトの全体最適化が困難

 (2)  トップダウンによるマネジメントで先端プロジェクトを全体最適化

 (3)  プロジェクトマネジメントを「組織対応」からトップダウンに変えていく方法

 (4)  トップダウン型プロジェクトマネージャに求められる役割と資質

 (5)  トップダウン型プロジェクトマネージャの本領を発揮させる性能発注方式の取り組み方 

 

◎ 質疑応答

 

 

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